2014年9月29日月曜日

9月28日の授業資料です

1 今日学習するところ

テキスト(アイヌの知恵 ウパシクマ) 34〜36ページ
34ページ
ihuraye hi ta
イフライェ ヒ タ

ontaro or una ka wakka ka omare wa
オンタロ  オ ウナ  カ ワッカ   カ  オマレ ワ

una ratcire okake ta
ウナ   ラッチレ  オカケ  タ

ecikiki wa ani ihuraye
エチキキ     ワ   アニ イフライェ

35ページ
ihuraye=an oka ta nupki anakne
イフライェアン     オカ  タ  ヌキ    アナ

iteki pet or un kuta
イテキ      ペトルン       クタ

sekor kukor huci hawean
セコ     クコ    フチ   ハウェアン

36ページ
nupki anakne
ネプキ    アナクネ

euutunne uske ta
エウトンネ   ウケ タ

a=kuta yak parka sekor haewan
 アクタ    ヤク  ピリカ   セコロ ハウェアン


2 単語とその周辺
ihuraye (自動)洗濯をする

una(名)灰
 シャンプーがなかった頃、木灰を水に入れ、その上澄みを採って洗剤として使った。これはアイヌ民族に限ったことではなく、石けんが思うように手に入らなかった時代の日本に限らず、公汎な民族がつかっていた。

ratcire(他動)〜静かにする
 沈殿させるために灰を入れた水を静かに置いておく
 ratci(自動)=穏やか・何事もないと言う意味でreが付いて他動詞となる

okake(位置名詞・所有形)〜の後ろ
 後ろと言う意味だが、所有形になり何かの後ろと言う意味になる。位置名詞なので「タ」や「ウン」が付く時に「オ」を必要としない

ecikiki(他動)傾けて(水分)をこぼす
 ただ地面などにこぼすのではなく、上澄みを他の容器に移すことを言う
 地面に水などを捨て容器をカラにする クタ(後述) 
          固形物(ゴミなど)を捨てる オスラ

an(人称接辞)
 その1 4人称で、自動詞の場合その後ろに付く
    ①(話し相手を含めた)私たちが われわれが 
    ②(女性から男性へ)あなたが  
    ③(一般的に)人が テキストはこれ
 その2 いる(存在する) ある 暮らす (複数 オカイ
 その3 夜
 
oka(位名)後ろ (オカケタの概念形〜原型)
 説明は前述

nupki(名)汚れた水
 登別は ヌプルペツ 汚れた川・・硫黄温泉によって濁った川の意)

iteki(副)けっして◯◯するな。してはいけない

kuta(他動)地面などに水を投げ捨てること

sekor(接/副)「◯◯」と 誰かが言ったことを指して

hawean(自動)言う。言いました。

eutunne(自動)下座に向く
 日本文化と同じように上座、下座と言う区別の仕方は日常生活に置いても大切にされました。日本文化と違うのは屋内だけでなく、家の周囲でもその区別があります。トイレ(屋外が通常)は当然下手にありました。
 チセの神窓(rorun puyar)のある方が上手で、神窓は 静内以西では東側に、以東では西側に設置しました。ちなみに神窓の反対側に玄関、物置が作られていました。
 例外として、静内より東にある千歳の神窓は西ではく,東側(千歳川の川下の方向)に付けられました。千歳の西には支笏湖があり,樽前や恵庭岳のような高い山があります。魂が昇天する場所としては最適なのですがそちらに向かってカムイノミをする事はありません。
 一説には,先祖が千歳に移り住む前の土地に深い関わりがあるのではないかと言われています。
 現在、アシリチェップノミの時の祭壇の方角を思い出してください。川下を向いているでしょう。

uske(形式名詞)
 〜する所。


2014年9月23日火曜日

9月14日の授業から

9月14日はこんなことを学びました


さあ、みんなで元気にご挨拶

 現在の日本語にある「こんにちは」という言葉はアイヌ語にはありません。もともと日本語にもありませんでした。明治政府が軍隊を設立するために、九州弁と東北弁では「飯を食え」という命令さえ徹底しないことがわかり、「標準語」が必要になり,ついでに作ったのが「こんにちは」でした。

出会ったとき

A こんにちは、お元気ですか?
  イランカラテ、 エ=イワンケ ヤ?

B  ありがとう、私は元気ですよ
  イヤイライケレ ク=イワンケ ワ

A  今日はよいお天気ですね
  タント シリピ シ ネ

B 暖かい日ですね
  ポプケ フミ ネ

久しぶりにあった人とのご挨拶
 A ◯◯さん 久しぶりですね
    ◯◯ ヘー
 B ◇◇さん お久しぶりです

    ◇◇ ヘー

親しい間柄では 手を取り合って ◯◯へー と言いあったり女性の場合は肩を抱き合ったりして ク=サポ へーと言い合ったりします。(クサポ=私のお姉さんと言う意味ですが、尊敬と親愛の念を込めて互いにクサポと呼び合います。)
握手やハグは万国共通ですね

別れるとき
またあいましょう(お互いに言い合う)
スイ ウ=ヌカラ アン ロー
発音は ウヌカランロー

家にいる人が,出て行く人に言う場合のさようなら(行ってらっしゃい)
 アプンノ パイェ ヤン 
                   (何事もなく平穏にいってらっしゃい) 
 カノ パイェ ヤン *
                     (良き旅立ちを)

出かける人が残る人に言う場合のさようなら (行ってきます)
 アプンノ オカ ヤン  
(何事もなく平穏にいてくださいね)
 アプンノ シニ ヤン  *
(何事のなく平穏にお休み下さい)
 パイェ(アパ) オカ(アン) シニ(同形)など複数形を使うのは敬意。 


単語とその周辺
sirsesek ()
sir〜あたり・天気・様子・地面・大地・山、などの他 視覚的にとらえられたものを漠然とさす
sesek〜暑い
合計して天候が暑い  私が暑く感ずる場合は ク=セセッ

hi ta
hi〜とき  ta〜(後述その4)
合計して 時に(熟語として覚えると便利 ク=ポンヒタ〜私が小さい時に)

nitay(名)〜林  ni〜木 + tay〜林立している
 木や棒が林立している状態。草が(竹も)生い茂っている場所は
 サラ。 猿払、サロベツ 沙流川など地名に多い

tum(位置名詞)〜中
内部も同質な物の中、例えば空気や水,これに対して内部が空洞になっている物(箱・祠)の中〜オンナイ  チセ オンナイ タ(後述その5)(家の中)

ta(他動)その1
掘る、彫る,汲む。中が詰まっている物(木材、土、水など)を表面から取り出す。舟を彫って造ることをチタ 水汲みはワッカタ アハ豆を掘ることを
アハタという。 
ta(他動)その2
木などを切る。切って採ってくる
切る,切り捨てる〜tuye (複)tuypa
ズタズタに切る、ばっさり切る〜tawki

ta(代名)その3
ここ、これ、今。     ここまで〜ta pakno

ta副)その4
強調する時に使う。makanak ta ta〜これはいったい何だい

ta(格助詞)その5 位置名詞に付属して
位置名詞+ta 〜で 〜に  コタン タ 村で,村に

turep(名)〜オオウバユリ

テキスト ボックス: (自動詞)turepta
turepta 〜ウバユリ掘り このtaはその1

tuypa(他動複)〜「切る」の複数(tumの項参照) 単数はtuye

poppetaasin(自動)〜汗をかく

tekunpe(名)〜手甲 tek+un+pe

nanu(名)〜◯◯の顔(所有形) 概念形は nan

pirpa(他動複)〜(何回も)拭く   単数型 piru

ranke(助動)〜何回もする(習慣的に)

ranke(他動)その2  〜下ろす

ranke(連体)その3  〜◯◯の下の

sircuk(完全動詞)〜秋になる
sir〜季節+cuk〜秋
 korがついてシッチュッコロと発音する

iyokpe(名)〜鎌

mame(名)〜豆(日本語から)

patcere(他動)〜を飛ばす

muy(名)〜箕(日本語)

suyesuye(他動)〜何回も揺する
suyeで揺する、振ると言う意味がある、また、suyeの複数形はsuypa
でもsuyesuyeと言うのは良く使われる

rera名)〜風

sak(他動)〜無い、持たない   ()   sat・・乾く

mawsiro自動)〜口笛を吹く
mau〜人為的な風 呼吸や鳥の羽ばたきなどによって起こる風

akusu(接)〜すると
接続する言葉
 ◯◯をするために××をする・・・kusu

  ◯◯をしたけれども××になった・・korka

 ◯◯をすると××にになった・・akusu

 ◯◯をして××をする・・・wa